プレスリリース    2008/3/31
報道各位
フィリピン残留日本人3名に就籍決定!
(日本財団助成事業)
<3人の父(1世)は沖縄県名護市出身の神山鴻助さん>
2008年3月25日、神山鴻助さんの子3人に、東京家庭裁判所より就籍を許可する審判がおりました。これにより、3人は日本の戸籍を持つことができるようになりました。

<3人の喜びの声>

「うれしい,うれしい,うれしい!うれしいの一言に尽きます。
今まで支援してくださった方々に感謝します。」 神山ツキコさん(85歳)

「1992年以来日本人の子であると認められるために我慢してきた甲斐がありました。今日の就籍の決定で,全てが報われた気がします。」神山シゲルさん(82歳)

「支援してくださった皆様,本当にありがとうございました。ずっと待っていた甲斐がありました。日本人の子であることが認められた今は,もう何の問題もありません。」 神山サツコさん(79歳)


3人の父親で日本人の神山鴻助さんは、戦前フィリピンに渡り、フィリピン人のマリア・アギポさんと結婚し、子どもを9人もうけました。その後鴻助さんは現地で亡くなり、その戸籍は沖縄の戦災により焼失したため、3人には入るべき戸籍がありませんでした。そこで、2006年8月30日、河合弘之、白日光ほか4名の弁護士ら(所属さくら共同法律事務所)を申立人代理人とし、東京家庭裁判所に就籍申立を行いました。申立後には本籍地沖縄名護市にご在住の親族が名乗り出てくださったことが大きな決め手となりました。

身元未判明のフィリピン残留日本人(2世)に就籍決定がおりたのは、今回をあわせて計7件となります。
現在までに65件の就籍申立が行われています。今後もPNLSCでは、フィリピン日系人の国籍確認のために支援活動を継続していきます。

*上記の吉報に関しては、3月28日(金)に司法記者クラブにて、申立代理人らによる記者会見も行われました。

《この件に関する問合わせ先》 
特定非営利活動法人 フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)
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