5月25日(土)-29日(水)の日程で、フィリピン残留日本人、冨里ゼナイダスミコさん(78)が
初めて日本人父の故郷、沖縄に一時帰国します。

冨里ゼナイダスミコさん(1940年10月1日生、現在78歳)は、戦前に沖縄からフィリピンに移民した冨里山戸さん(うるま市津堅島出身)と、1919(大正8)年生まれの日系2世寺田アントニアさんの間の一人娘として生まれ、戦争のため父と離別、母は戦争に死亡し、孤児となりフィリピンに残留しました。
戦後、親戚の家事手伝いをしながら苦学したゼナイダさん。あるとき、母方の伯母が保管していた自分と母の出生証明書を見つけ、父が「ヤマト フサト」、自分の日本名が「スミコ」であることを知ります。
ずっと父の消息を知りたいと願いつつ、フィリピン日系人リーガルサポートセンターの調査により父の身元が判明したのは戦後62年を経た2007(平成19)年でした。終戦後、日本に強制送還されていた父は、1996(平成8)年に沖縄で亡くなっていました。

冨里ゼナイダスミコさんと父の親族との対面は、戦後70年が経過した2015(平成27)年、異母弟の冨里利雄さん(1947年12月生。現在71歳)がフィリピンを訪問する形で実現しました。
姉との心温まる対面、そして父の親族に会いたいという願いがかない喜びの涙を流して神に感謝する姉の姿に、利雄さんは、「いつか姉を沖縄に呼びたい、父の墓参りをさせたい」との願いを持ったそうです。それが、このたび、いよいよ実現することになりました。


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