国籍取得を求め、今回は9人の残留日本人2世が一時帰国をしました。(9人のプロフィールはこちら)
8月7日に到着してから、記者会見、家庭裁判所での調査官面接、帰国集会、省庁等訪問、観光など、予定通りスケジュールをこなし、13日にフィリピンへ戻りました。
途中、一名が体調を崩すというハプニングもありましたが、幸い大事には至らず、今回の一時帰国も無事に終了しました。この場をお借りして、事業パートナーである日本財団をはじめ、残留日本人2世9名の帰国実現のためにご支援をいただいた市民、企業、関係省庁の皆様方、また寄付をお寄せくださった皆様方に厚く御礼申し上げます。
一時帰国報告
到着後、成田空港にて記者会見を行いました。早朝にマニラを出発した疲れも見せず、それぞれ思いの丈を語りました。
調査官面接に備えて、弁護士と昼食
東京家庭裁判所に就籍の申立をしている9人は、この2日間を利用して、調査官との面接に臨みました。面接時間は1時間半から、なんと最長は3時間かかったという人も。
山下公園にて
調査官面接を終えて、ほっと一息。この日は鎌倉、横浜を観光しました。山下公園の中の、フィリピン人の将軍を記念して建てられた碑にも立ち寄りました。酷暑でしたが、みんな楽しめたようです。
この日は主婦会館にて「残留日本人2世と語る会」が開かれました。日本を味わってもらおうと、2世9人は浴衣に着替えて参加。市民、在日フィリピン人など多くの方に参加いただき、2世を囲んでグループでのトークも活発に行われました。
日本財団の尾形理事長と
いよいよ日本滞在の最終日。外務省南東アジア二課、在京フィリピン大使館、日本財団へ表敬訪問をし、日頃の協力にお礼をいうとともに、今後のより一層の支援をお願いしました。また、日本財団の尾形理事長からは、「早く皆さんの国籍が回復できるよう、一緒に頑張りましょう」と2世に力強い言葉がかけられました。
滞在中、2世からは「父の国を訪れることができて幸せ」という言葉がよく聞かれました。就籍の許可が下り、日本人の子として認められる日が一刻も早く訪れるよう、事務局も更なる努力を続けていきたいと思います。
身元未判明の7人については、残念ながら、滞在中には身元判明につながる情報は寄せられませんでしたが、引き続き情報を求めています。何か情報をお持ちの方は、PNLSC事務局までご連絡ください。
この件に関する問い合わせ先
特定非営利活動法人 フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)
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