東京高等裁判所より4月16日付で、チュオドラ タナカ マキリングさん (82歳)に就籍が許可されました。

 本件は、チュオドラさんの父親がフィリピンへ渡航前の日本での婚姻が解消されないまま
フィリピンでチュオドラさんの母親と結婚したケースです。
平成18年に東京家庭裁判所へ就籍を申し立てたものの、平成23年に却下となったため、
東京高等裁判所へ即時抗告を行いました。

 重婚でフィリピン婚が後婚のケースの就籍許可は今回が初めてで、今後他の同様の
残留2世のケースにも就籍の道が開かれることが期待されます。

 以下、チュオドラさんの喜びのコメントです。

「イロイロ日系人会職員のシャーリーから私の就籍が東京高等裁判所で許可されたとのニュースを聞いた時、
私は喜びの涙が止まりませんでした。
最初はそのニュースを信じられずませんでした。
私が日本人父の子どもであることを東京高等裁判所へ証明するため、あらゆる努力や苦労を重ね尽力してくれた
PNLSCの職員のおかげで、私の「日本国民と認められる」という願いがかなえられました。
82年間生きてきて、一番大きく素晴らしい誕生日プレゼントです。
約2週間前の4月1日に誕生日のお祝いをしたあとに、この素晴らしいニュース!
本当に素晴らしいプレゼントをPNLSCから受け取りました。
特に、パナイ日系人会の会長やスタッフ、PNLSCのスタッフ、河合弁護士ら弁護団、
そして広島の親戚たちに心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました、皆さんに神の御加護がありますように。」

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