6月28日、ダバオ市在住のキョウコ ワタナベ モラレスさん(69)の
就籍を許可する審判が下りました!
2008年9月の申立てから、実に4年と9か月かかって、ようやく許可となりました。

 父親氏名は「ワタナベ シギツァン」(戸籍はみつかっていない)。
シギツァンは「シゲル、シゲタ、シゲゾウ」などの日本人の男性の名が連想され、
その相性「しげちゃん」が変形してシギツァンとなったと推測されます。

 申立人が1967年に結婚したときに作成された婚姻契約書において、申立人の
氏名は「キョウコ ワタナベ」、父の名は「ワタナベ シギツァン」、
父の国籍は「日本」と明記されています。
申立人には「キョウコ ワタナベ」という日本名しかありません
(結婚して夫の姓がファミリーネームに、旧姓ワタナベがミドルネームになりました)。
これらの事実だけでも、父親が日本人であることを示す有力証拠のはずなのですが、
思いのほか、許可までに時間がかかりました。


 本審判で特筆すべきは、本審判で、申立人の父親であるワタナベが、
日本国籍を有している証拠の1つとして、「フィリピン残留日本人2世孤児名簿」が
採用されたことです。


 本人のコメントや孤児名簿が証拠として採用されたことについての解説は、
追ってホームページにて報告いたします。



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