昨年、１０月３日に熊本家庭裁判所に就籍許可申立てをしていた永田オリガリオマサオさん（７１）に、３月２９日付で就籍を許可する審判がおりました（告知は４月３日）。
永田さんは２０１３年７月にも東京家庭裁判所に就籍許可を申立てましたが、２０１４年１２月に却下になっていました。それを覆す今回の審判です！
　　２０１４年に却下になった後、PNLSCはダバオの日系人会とともに、さらに詳細な聞き取りや証人捜しなどを重ねてきましたが、今回、再申立の切り札となったのが、昨年スタートした日本国外務省による「フィリピン残留日本人２世の国籍回復のための聞き取り調査」でした。
　　昨年５月にダバオで、日本大使館・津田進参事官、PNLSC、フィリピン日系人会連合会会長らが合同でオリガリオマサオさんに面接した際に作成された調査報告、陳述書が熊本家裁に証拠として提出されました。日本政府による調査、ということで、信用性が増したことが、熊本家裁の慎重な審理につながったと思われます。
一度却下され、再申立準備中のケースはまだ１０件ほどあります。
　今回の例に倣い、各地の家庭裁判所が今回の熊本家裁のような丁寧な調査を行い、就籍を許可してくださるよう期待しています。
永田オリガリオマサオさんコメント：
私の夢を叶えるためにご支援くださった全ての皆様にお礼を申し上げます。私の祈りがききとげられて、本当にうれしいです。私の日本国籍取得のために尽力してくださったフィリピン日系人会（PNJK）、PNLSC、佐藤弁護士ほか皆様ありがとうございます。この気持ちをうまく表現できませんが、あきらめないよう、長い間私を励ましてくれた日系人会に感謝します。ようやく日本人になれました。神様のお恵みに感謝します。
まにら新聞記事

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