今年もフィリピン残留日本人2世が父の故郷へ一時帰国します。

 第1回は11月28日から12月1日に、ダバオ生まれのナガタオリガリオさんが熊本県へ。
オリガリオさんの父は熊本県出身で、戦前にフィリピン・ダバオで麻の栽培をしていましたが、
戦中に家族と離れ離れになったまま、消息を絶ちました。
父の身元は未だ判明していません。

 オリガリオさんは日本国籍を取得するために、現在熊本家裁に
就籍許可の申立を行っています。
日本滞在中には家庭裁判所での面接や、父の身元について情報提供を
呼びかける予定です。

 第2回目は12月1日から12月4日に、パラワン島出身の冨里3きょうだいが沖縄へ。
父は沖縄県出身の冨里タル(木へんに尊)二さんで、戦前にパラワン島で漁業を営んでいました。
タル(木へんに尊)二さんは戦中米軍の捕虜となり、そのまま日本へ強制送還。
家族は離れ離れになり、タル(木へんに尊)二さんはその後家族と手紙でやりとりをしますが、
再会することはかなわず、日本で死亡しました。

 今回帰国するきょうだい3人は、日本国籍を取得するため今年9月に
沖縄の家庭裁判所へ就籍許可を申立て、すでに許可が下りています。
今回の帰国中に、父の墓参りをし、親族と対面を予定しています。

 一時帰国については、次回ニュースレターで詳しくお伝えする予定です。


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