2023年、PNLSC20周年の節目の年に開催したフィリピン日系人エッセイコンテストでは、2世から5世まで、8歳から90歳まで、さまざまなバックグラウンドを持つ日系人たちの作品が集まりました。
日本やフィリピンでの差別の経験、日系人として自己を再発見した過程や、今思うことなど、さまざまな学びや気づきをもたらしてくれる作品が揃いました。14点の授賞作品に、惜しくも受賞は逃したものの審査員の印象に残った「奨励作品」を加えた全17作品で、一冊の書籍をつくりました。
さらに、2024年8月24日にオンラインの授賞イベントを開催し、あわせて双方向ワークショップを実施しましたが、この概要もまとめて書籍の冒頭で紹介しています。フィリピン残留日本人問題を俯瞰しつつ、一方でディテールにもフォーカスできる一冊になりました。エッセイ作品やこれらの記録が、分断と対立の世界を生きる今の私たちに、多くの示唆と希望を与えてくれることでしょう。
目にも鮮やかな表紙イラストを手掛けてくださったのは、3世でアーティストとして活躍している金城トニコさん。
本文はすべて、英語(一部タガログ語)と日本語の併記で構成しています。それぞれの世代の「今」の声、それぞれの人生を描き出す珠玉の言葉たちが並びます。
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*オンラインイベントと本の出版にはラッシュジャパンからの助成金をいただきました。*